移住者メッセージ

思いきり働いて思いきり子供と過ごす、八戸での生活

   

2020年2月 3日:更新

移住者メッセージ

プロフィール

   
タナカ ミカさん/
1988年八戸市生まれ。株式会社リモートストーリーズ代表取締役。
インターネットを利用してママの学びの場と働く機会を提供する「オンライン・ママ大学」代表。
八戸で「リモート講師」として活躍
「バリバリ働くのが好きだったから、地元に帰ってくるとは思ってもいませんでした」。そう話すのは東京での生活にピリオドを打ち、2017年1月に故郷の八戸市へ戻ってきたタナカミカさん(30)。タナカさんは2児のママとして子育てをする傍ら、「リモートワーク」という場所を選ばない働き方で、英語やビジネスコンサルタントなどの「リモート講師」として活躍しています。「両立じゃなく、子育ても仕事も頑張りたい!」それを実現したのが八戸での暮らしです。

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家族と愛犬を連れて八戸港を散歩。海や自然の中を散歩するのが安らぎを感じるとき。


幼い頃から英語が好きだったタナカさん。10歳の頃、初めてアメリカを訪れると心を奪われます。「何もかもが大きくてカラフル。幼いながらカルチャーショックで、アメリカが好きになりました」。憧れは冷めることはなく、高校時代は自ら留学先や経費を調べて再び渡米。大学も1年間の海外留学が必須の学部へ進みます。一人旅に音楽活動、アルバイトなど興味があることは何でも挑戦する性格なので、友人からは「ミカって何をやってるの?」とよく言われたそう。

大学4年の終わりに、塾講師のアルバイト経験を活かし、東京のベンチャー企業で働き始めます。タナカさんが任されたのは学習塾の店舗管理。複数ある店の運営方法に指示をだす立場にもなりました。「数字を出すことが全ての世界。一日15時間労働で、昼も夜も関係なく働き詰め。だけどやりがいはあったし、とても楽しい毎日でした」。ずっとこの環境にいたい、そう感じて会社の近くにマンションを購入するほど覚悟は固いものでした。


母になり、充実していた東京での生活が一変
しかし母になった25歳のとき、今まで当たり前だった世界が一変。子供と仕事、最優先にしたいものが2つになると、次第に「ズレ」を感じるようになります。「仕事と子育てのバランスが取れなかったです。子連れ出勤もさせてもらって、会社の理解も感じてはいました。それなのに世話をしていると『プロ意識がない』なんて言われて......」。

時間をつくるためにベビーシッターを雇いますが、その額は一ヶ月約30万円になることも。ベビーシッターにいくら支払っても、働く時間が増えるだけで子供と過ごす時間は増えません。保育園に預けようとしても近所の保育園は倍率が高く、渋々遠方の保育園へ。ベビーカーを引いての満員電車は、周囲からの冷たい視線を感じました。

働きたいのに働けない葛藤の中で心身ともにボロボロになったタナカさんは、ついに好きだった仕事を辞めるまでに。その後の1ヶ月間は、何も考えられず家にこもる日々が続きました。


「ネットで」「八戸で」会社員の経験生かす
子育てをしながら仕事もしたい。自分を見つめ直したとき、「好きな英語を仕事にしよう」と思いつきます。

「会社員は無理だと思っていたので、カフェやお客様の自宅、レンタルスペースなどで英語を教える仕事を始めました。でも場所代や飲食代もかかるので『ネット上でやればいいじゃん』って。軌道に乗ってくると『八戸なら親に子供を預けることもできるし、今よりやれるかも』と思い移住を決めました」。

場所を選ばず全世界に発信できる「リモート」という働き方はタナカさんにとってベストな選択でした。


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乳児期のリモートワーク。第二子が0歳の1年間は、自宅で子どもを見ながら仕事しました。



タナカさんはリモート英語講師にとどまらず、子育てで忙しいお母さんに学びの場を提供する「オンライン・ママ大学」の主宰、自らのような専門講師を育てる「リモート講師養成講座」の講師、ベンチャー企業での経験を活かしたコンサルティング講師などなど。昨年には「㈱リモートストーリーズ」を立ち上げ、活躍の場を広げています。

「生徒さんたちの力を信じて関わると、みんな開眼するんです。スイッチが入るというか、その瞬間がやりがいですね。あんなに辛かった会社員の経験も、ビジネスの面ではかなり役立っていますよ」とタナカさんは笑います。


八戸で見つけた子育てと仕事のバランス
そして子育ての面でも八戸はいいことづくめ。東京時代に悩んでいた待機児童の問題もなく、仕事で手が離せない時は母親が面倒をみてくれています。なにより東京では子供がぐずったときも、マンションで走り回ったときも「ごめんなさい」が口癖でしたが、それがないことに喜びを感じています。「子供が騒ぐと東京では睨まれることもありました。でも八戸だと逆に笑いかけてくれるんですよ。子育ても仕事も「両立」はできていないですが、任せるところは任せて、自分流のバランスは見つけた気がします」。

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東京で行われた働き方改革のイベントに、八戸からビデオ会議システムで参加、登壇


都会の生活で出産というのは大きなターニングポイントです。「帰郷」を思い浮かべる人も多いと思いますが、その一番の妨げは「仕事」ではないでしょうか。タナカさんのように場所を選ばない働き方であれば、子供を育てながら仕事に打ち込める田舎暮らしはプラスの選択になると思います。




【イベント情報】
八戸にUターンし、仕事と子育てを楽しむタナカミカさんに直接お話を聞いてみよう!
タナカさんがゲストトークに登壇し、参加者と交流できるブースも設けます!


★☆青森暮らしまるごとセミナー&相談会☆★
平成30年6月24日(日)13:30~17:00
移住・交流情報ガーデン(東京駅八重洲中央口から徒歩4分)

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http://www.aomori-life.jp/news/oshirase/624.html

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