移住者メッセージ

「青森」をフィールドに、仕事もプライベートも全力投球

   

2020年2月 3日:更新

移住者メッセージ

プロフィール

   

淨法寺 朝生(じょうぼうじ・あさお)さん/

1979年三沢市生まれ。材(ざい)株式会社代表取締役。
2004年にUターンし、地域課題解決型の事業を多数運営。青森をこよなく愛し、仕事も遊びも私生活も全力投球。

南の国の島々をめぐる生活からUターン
マーケティング会社に人材派遣業、牧場など4つの会社を経営している淨法寺朝生さん(38)。三沢市へUターンして今年で14年になります。

県内の大学を卒業後、県外の企業に就職した後、起業を目指してさまざまな経験を積もうと、インドネシアやハワイなどの島々を巡る旅をしていました。

しかしある時、現地の方に「日本人は海外に憧れを抱くが、逆に自分たちのことをよく知らない。日本には日本の、自分たちが住んでいる地域の良さがあるのに」と諭され、衝撃を受けます。「確かに海外の生活は楽しいが、自分の足元の日本の歴史や文化、とりわけ青森のことをじっくりと考えたことがなかった」。その衝撃のまま、25歳の時、ハワイから生まれ故郷へ戻る決断をしました。

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三沢市の海岸でサーフィンを楽しむ淨法寺さん


"課題先進県"で自分の役割模索
青森へ帰った淨法寺さんは、まず父親の経営していた人材派遣会社の経営再建に取り組みます。そして30歳の時に、マーケティングの提案やウェブ企画制作・管理、商品開発支援をする材(ざい)株式会社を設立。

「経済発展から下り坂に、それも高齢化社会を迎えている日本。そのなかでも青森県は〝課題先進県〟で、その青森だからこそ自分の役割がある、と考えたんです」と淨法寺さんは言います。

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朝日に輝く十和田湖にて


材を起こした淨法寺さんは、「住民や移住・定住者から選ばれる地域へ」「消費地(大都市・世界)へ商品・サービスを届ける地域へ」を掲げ、UIJターン者を積極的に雇用。自らも物販や乗馬コミュニティーの運営を行うなど、その仕事の幅を広げていきます。

またその一方で、南の島で培ったサーフィンを三沢の海岸で楽しんだり、十和田湖でカヌーを漕ぎ、冬は小川原湖でワカサギ釣りや、最近では自転車で氷上を走る体験を開発。青森をフィールドに、仕事もプライベートも全力投球な生活を楽しんでいます。


「馬と暮らす村」具現化へ着手
その淨法寺さんが現在、特に熱心に取り組んでいるのが、乗馬をはじめとする青森の「馬文化」の振興。

南部地方の三沢市・十和田市には、乗馬ができる環境がたくさんあり、小川原湖や十和田湖周辺で自然を眺めながらの乗馬は、忙しい毎日の中で最高のリフレッシュ。それを地域の文化として復活させたい。その想いを実現させるため考えたのが、牧場に畑付きのアパートを建てた「馬と暮らす村」構想でした。

それはまだ実現に向けて動き始めたばかり。2年前に馬を5頭飼い、道の駅みさわのそばの遊休土地を利用して「三沢ホースパーク」をオープン。エサやり体験、引き馬体験乗馬、ライセンス取得など様々なメニューを用意し、多くの人が訪れるようになりました。


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乗馬を楽しむ淨法寺さん

「馬には言葉が通じませんよね。非言語でどうしたら信頼関係を築けるかがとても大事なことで、組織ではリーダーシップも大切ですが、部下のフォロワーシップも大事なことだと思います。その体験学習もここで行っているんです。青森の伝統的な馬文化を現代に活かす、一つの形ですね」

手応えを感じた淨法寺さん、本格的な事業化に向けて、スタートアップを支えてくれる社員の求人を始めました。


「一緒に青森を面白くしていきたい」
現在ではすっかり、青森の魅力の伝道師としての側面も持つようになった淨法寺さん。乗馬やサーフィンを楽しめる環境ばかりでなく、青森ヒバや農産物、観光資源など素晴らしいものがたくさんあるのが"誇り"と語ります。

そしてそれらの資源がうまく活用されていない現状は、課題であると同時に、チャンスでもあると映っています。

Uターンや移住を検討している方々に対し、「青森県には働く場はありますし、起業だって可能です。そういう人たちを支援し、一緒になって青森を面白くしていきたいですね」と日に焼けた顔をほころばせていました。

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冬の小川原湖でワカサギ釣り




【イベント情報】

三沢にUターンし、青森をフィールドに仕事とプライベートを全力で楽しむ淨法寺さんに直接お話を聞いてみよう!

淨法寺さんがゲストトークに登壇し、参加者と交流できるブースも設けます!


★☆青森暮らしまるごとセミナー&相談会☆★
平成30年6月24日(日)13:30~17:00 移住・交流情報ガーデン(東京駅八重洲中央口から徒歩4分)

詳細はこちら! http://www.aomori-life.jp/news/oshirase/624.html


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