移住者メッセージ

職場の人事交流制度を活用して東京生活にチャレンジ!都会と地方それぞれの子育て環境を体験し、保育教諭としてのスキルアップを志す

   

2022年4月 5日:更新

移住者メッセージ

プロフィール

   

福嶋美緒(ふくしま みお)さん/弘前市生まれ・在住。東北女子短期大学(現:柴田学園大学短期大学部)保育科を卒業後、社会福祉法人愛成会が運営する幼保連携型認定こども園弘前保育園に保育教諭として入社。3年ほどの勤務を経て、東京都昭島市にある同法人の系列施設・あきみ保育園に異動を志願。1年間の東京勤務と生活を体験し、弘前保育園にリターン。現在は、16名の年中クラスの担任として日々奮闘中。

日本の少子化が問われる一方で、待機児童や施設不足が課題となっている都市部の保育事情に着目し、組織全体の運営強化に努める社会福祉法人が話題を呼んでいる青森県。弘前市にある社会福祉法人愛成会のグループ施設・弘前保育園で保育教諭として働く福嶋美緒さんは、同法人の人事交流制度を活用して系列保育園に異動を志願し、憧れの東京生活を体験しました。保育における地域性の違いや奥深さを学ぶとともに、都会生活の利便性を経験して「ふるさと愛」を再確認できたといいます。



子供の頃からの夢を叶えて保育教諭に。まずは地元で経験を積む  

 幼少時代に通っていた保育園の先生に憧れて保育教諭を志したという福嶋美緒さん。短大の専門課程を卒業後、地元弘前市にあるこども園に保育教諭として採用されました。「幼い頃に出会った保育園の先生が印象的で、今も記憶に残っています。念願の保育教諭になって、大好きな子供たちとの触れ合いが楽しく、日々発見が多いですね」。

就職活動をしていた頃は県外で仕事をしてみたいという思いがあるなかで、見ず知らずの都会に出ることはハードルが高いのでは...とのためらいもあり、「まずはここでの経験を積んでから」と考え直して地元での就職を決めたといいます。

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職場の人事交流制度を活用して、東京の保育園に異動を志願

 福嶋さんが勤務する「社会福祉法人愛成会」は、弘前市で複数の介護施設や保育園など、地域に根差した福祉事業を運営する組織。一方で常に時代を見据え、変化に即応したさまざまな取り組みを行い、法人全体の体力強化が注目を集めています。そのひとつが、待機児童や保育施設の不足が課題となっている都市部への進出。2016年には、東京都昭島市に系列の保育園「あきみ保育園」を開設し、業務の質や人材育成向のため、施設間の人事交流制度を実現しました。

「私が就業してまもなく、法人グループのあきみ保育園が東京に開園しました。開園スタッフとして先に上京した先輩方をみて、自分もチャレンジしたいと思うようになりました。やはり先例があるといろいろと教えていただけるので安心感があり、心強かったです」。

志願すればチャレンジできる恵まれた環境。いずれはUターンできるという、法人のバックアップ体制が福嶋さんの意欲をかき立て、背中を押してくれました。

初めてのひとり暮らしは、職場や先輩保育教諭のサポートを得た快適な東京生活

 上京して初めてのひとり暮らし。法人や先輩方のサポートもあり、想像よりは快適な東京生活を送ることができたという福嶋さん。「住まいは自分で見つけたアパートを法人契約していただきました。勤務先からそれほど遠くなく、規定内の区間であれば家賃補助の制度もあります。上京した時期はコロナ禍以前だったので、事前に職場を見学したり、先輩方からいろいろなアドバイスを受けることもできました。それでも土地勘がない場所での生活は心細いので、アパートは先輩の近所に決めました」。東京といっても、昭島市はどこか故郷弘前を思わせる趣があり、想像していたよりも快適に生活することができたといいます。「勤務は早番・遅番のシフト制でしたが、遅くとも19時頃には帰宅できたので、仕事帰りには、大好きなジャニーズのコンサートに出かけることも。やっぱり遊びの面では東京は便利ですね。」

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地方と都市部の子育て環境の違いを実感。学び、キャリアアップに活かす

 弘前では3年ほど保育経験を積んでからの異動でしたが、やはり東京ならではの保育環境に、戸惑いや気づきも多かったという福嶋さん。「東京では電車通勤が主体なので、保育園へは自転車送迎がほとんど。雨天時にはカバーを付けたり、2人を乗せて自転車をこぐお母さんもいらっしゃいます。時間外保育の料金もかかるので、電車遅れなどの場合には遅延証明書の提出などの手続きが必要。電車を乗り継ぎながらの送迎は本当に大変だなあとしみじみ感じました」。都会の子育て世帯の多くは、まさにワンオぺ状態。祖父母や地域のサポートが見込め、時間にゆとりを持てる地方での子育ての環境の違いを目の当たりにしながら、「地域に関わりの多い弘前で保育経験を積んでいきたい」と自身の適性に気づき、1年後にUターンしました。

先進的な幼児教育プログラムの導入により、新たなやりがいを見出す

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 地域における季節ごとの行事やお祭りなど、子どもたちの感性を育むさまざまな体験が充実している弘前保育園では、時間と手間暇をかけた保育教諭たちの創意工夫が施されています。「弘前は地域交流や行事が多く、イベントひとつに費やす時間や手間暇を考えると、以前より忙しいですね。それでも、冬には当たり前に雪が降り、夏には近場で昆虫採集ができるなど、四季を通してさまざまな経験ができるのは、地方保育のメリットだと思っています」。1日の仕事の流れがルーティン的な東京の業務に比べ、意外にもUターンしてからの業務量のほうが体感的に多いと感じている福嶋さん。慌ただしい日々に追われながらも、子どもたちや保護者への行き届いた対応を心がけています。

また現在、同園ではアメリカ採用の幼児教育プログラム「ハイスコープカリキュラム」の導入整備を進めており、子どもの主体性を育む、質の高い教育体制に取り組んでいます。「日本にこの教育プログラムを普及するために、同法人も『ハイスコープ・ジャパン』という一般社団法人の設立に関わっています。Uターンする際には、この新たな取り組みや制度を学ぶなら、慣れ親しんだ地元で...と考えました。今は立ち上げの真っ最中で大変ですが、職員同士コミュニケーションを図りながら、積極的に学んでいきたいです」。時代を読み取り、即応したポジティブな組織環境は、働き手のやりがいと意欲を一層掻き立ててくれるのかもしれません。

現在はリーダーを任され、責任感が高まったと話す福嶋さん。「1年という有期ではありましたが、一度弘前を離れたことで成長したという実感があります。たくさんの方との出会いや経験は人生の財産になりました。今後もアットホームなこの職場環境で子どもたちと向き合いながら、楽しい保育を実践していきたいと思います。」

 

社会福祉法人愛成会
http://www.sh-aiseien.jp


  
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