移住者メッセージ

首都圏での銀行勤務を経て、社会人採用枠で青森県庁に入庁!

   

2022年4月 5日:更新

移住者メッセージ

プロフィール

   

小山内絢子(おさない あやこ)さん/青森市出身、在住。青森県観光国際戦略局 国際経済課 輸出促進グループ 主査。高校卒業後、首都圏の大学に進学。大学卒業後、首都圏の金融機関に勤務。2011年、家庭の事情により退行。青森県の社会人枠職員採用試験に合格し、20124月、青森県庁に入庁。現在、青森県産ホタテの輸出促進事業に取り組んでいる。趣味は、舞台、芝居、ミュージカルなどの鑑賞と旅行。

移住を機に、安定して長く働くことのできる公務員に転職したい...。そんな時、気になるのが公務員の「社会人採用」。近年、民間企業などに一定年数勤務経験のある人を対象に、社会人採用という枠で採用試験を実施する自治体が増加しています。首都圏の銀行に勤務していた小山内絢子さんは、家庭の事情により青森に戻ることを決意。社会人採用枠で青森県庁の採用試験にのぞみ、20124月に採用になりました。首都圏の民間企業で積み重ねた社会経験や幅広い視点を生かし、日々の仕事に取り組んでいます。



人生に後悔を残したくないと、Uターンを決意

 青森市で生まれた小山内絢子さんは、大学進学を機に上京し、卒業後は首都圏の銀行に勤務していました。「当時は企業融資を担当していましたが、仕事も面白く、まわりには気の合う友人・知人もいて、休みの日は大好きなミュージカルやライブを観に行ったり、旅行にもよく出かけていました。公私ともに充実した日々だったので、当時は青森に戻ることはまったく考えていなかったんです」と、語る小山内さん。そんななか、2011年に東日本大震災が発生し、離れて暮らす青森の両親のことが気にかかるようになったと言います。「ちょうどその頃、母が病気で亡くなるという出来事がありました。父は仕事一筋の人間なので、お父さんは一人で大丈夫かな...ちゃんとご飯を食べているだろうか、といつも心配でした」。

そんなある日、青森の友人に悩みを打ち明けたところ、「青森県庁が社会人枠の採用を始めるみたいだよ。採用試験を受けてみたら?」と、勧めてくれたと言います。「Uターンを決意するまで、毎日本当に悩みました。もし青森に戻れば、今の自分の生活は大きく変わってしまう。でも、それ以上に父のことが心配だし、今、帰らないときっと自分の人生に大きな後悔が残るのではないか」。そう思った小山内さんは、一念発起して青森県の社会人枠採用試験に挑戦。20124月に青森県庁に採用になりました。

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青森県が世界に誇る、県産ホタテの輸出事業に携わる

 採用後、配属部署を決めるにあたり、小山内さんは企画政策部を志望しました。「当時は県庁の仕事について何もわからない状態だったので、県の基本計画を策定するなど、全体を網羅しながら県の仕事を把握できる部署で働いてみたいと思ったんです」。

2016年3月、北海道新幹線新青森・新函館北斗間が開業。小山内さんは、青森県全域と北海道道南地域の活発化を図るための青函事業を担当し、翌年には志望していた県の基本計画策定に携わりました。

 その後、観光国際戦略局 観光企画課を経て、再び企画政策部に配属になり、経済白書の作成や、全国知事会で検討する事項の意見調整、また、東京オリンピックの聖火リレーに関する業務などを担当しました。

 現在、小山内さんは、県産品の海外輸出促進を行う部署で、主に東南アジアに向けて県産ホタテを輸出する事業に携わっています。

2022年2月に農林水産省が発表した「2021年 農林水産物・食品の輸出額」は、1兆2385億円と初めて1兆円を超えました。その好調ぶりを支えているのは、実はホタテ。JETRO・日本貿易振興機構によると、日本で生産される魚介類で現在、世界から最も人気を集めているのがホタテで、年間の輸出額は6394300万円と、前年から2倍以上に増えています。ホタテをはじめ、青森が誇る高品質な農林水産物は世界から選ばれ、今後ますます海外ビジネスが広がる可能性を秘めています。

「今の仕事に携わるようになってから、飲食店で提供されるホタテの産地が気になって(笑)。海外では、ホタテと言えばまだまだ北海道産というイメージが強いので、青森県産ホタテの強みを生かして認知度向上に努めていきたいですね。青森県職員になって一番やりがいを感じるのは、民間企業とは違った意味で地域貢献できること。さまざまな部署の仕事を通じて、地元・青森のために働けることに楽しさを感じています」。

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都会のワンルーム暮らしでは味わえない、青森の住環境の豊かさ

 小山内さんは、Uターン後、あらためて青森の恵まれた住環境に気づいたと言います。「以前は、ワンルーム住まいだったので、オフシーズン用の衣類の置き場がなく実家に置かせてもらっていました。その点、青森ではゆとりをもって暮らせますね。以前住んでいたアパートのお風呂は狭く、シャワーで済ませることも多かったんですが、大きな湯船にゆっくり浸かるとリラックスできるようになって、温泉というコンテンツに初めて魅力を感じるようになりました。調べてみると、青森県内にも温泉がたくさんあるんですね。コロナが流行する以前は、旅行先のひとつとして、温泉のある地域を選んで、観光することも多くなっていました。首都圏では、温泉は泊りがけで出かけるイメージですが、青森では気軽に日帰りで温泉を楽しめるのがいいですね」。



メリット・デメリット、両方を踏まえたうえで移住を検討することが大事

 「Uターン後は、舞台観劇などの趣味とは疎遠になることを覚悟していたのですが、まったく違いました」と、小山内さん。早めに予定を組むことで航空運賃やホテル代も早期割引が適応になるため、コロナ以前は、週末に東京に行きミュージカルを楽しんだり友人との食事を楽しんでいたと言います。「新幹線や飛行機に乗ると東京までの移動はあっという間。なので、まったく不便は感じていません。いつも心のどこかに負い目を感じながら首都圏で暮らすよりも、戻ってきて本当に良かったと思っています」。

小山内さんは、「移住の理由は人それぞれですが、移住に向けてはメリットだけでなくデメリットにも目を向け、両方を踏まえたうえで移住を検討することが大事」だと言います。「せっかく移住したのに、こんなはずではなかった...と後悔しないように、デメリットも含めて情報収集して受け入れ、納得したうえで移住してほしいなと思います」と、語ってくれました。


  
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