移住者メッセージ

ゼネコンから青森県庁へ転職。技術職公務員となり青森県で叶えたい夢とは

   

2024年4月19日:更新

移住者メッセージ

プロフィール

   

下山祐生(しもやまゆうき)さん/青森県東津軽郡今別町出身。国立八戸工業高等専門学校専攻科を修了後、東京のゼネコンに勤務。その後、2021年に青森県庁入庁。現在は、青森空港管理事務所土木施設課に配属されています。

 

 青森県今別町に生まれた下山祐生さんは、八戸高専で土木工学を学び、東京にあるゼネコンに就職しました。中学卒業から実家を出ての寮暮らし、そして、社会人になってからもおよそ半年ずつ日本中の現場を転々とする日々。自分が携わったインフラが、その地域に与える影響を知りたい...。そんなモヤモヤした想いが積み重なり、地元にUターンすることを決意しました。

子ども時代からの夢を叶えてゼネコンに入社

 青森県津軽半島北部、津軽国定公園「袰月(ほろづき)海岸」や青森県無形文化財「荒馬(あらま)」で知られる今別町に生まれた下山さん。龍飛崎や北海道を眺望できる、スケールの大きい自然豊かな場所で幼少期を過ごしました。

「小さい頃、実家の前でたまたま規模の大きい道路工事をしていて、夢中になって見ていました。重機とかも好きで、そのまま大人になりました。」

 土木に携わる仕事がしたいと、八戸市にある八戸工業高等専門学校に進学し、今別町を離れます。高専時代は学校の寮で暮らし、土木工学に打ち込みます。そして、本社を東京に持つゼネコンに就職。夢に見た仕事に就き、順風満帆な人生を送ります。

やりがいの中で生まれた疑問

 日本全国を飛び回り、規模の大きい土木プロジェクトに取り組むという、小さい頃からの夢だった仕事に携わる日々。そんなやりがいとは裏腹に、下山さんの中に無視できない問いが生まれます。

「半年から1年で現場が変わりました。転勤を繰り返す中で、ふと、今の現場の工事が終わった後のこの地域がどんな風に変わるんだろうと思うようになりました。」

 下山さんが携わった工事がその地域にもたらす効果。渋滞がなくなったり、買い物も行きやすくなったりするのか。転勤により、それを確認することは叶わず、下山さんは次の現場に異動して仕事をするしかありません。

「次第に、インフラ事業の計画の段階から携わりたいと思いました。計画、設計、工事、管理、補修、全てに携わることができるのが、公務員の土木技術職なのかな、と転職を決意しました。」

 そこで、ふるさとである青森県を選んだのは、自分がゼネコンで学んだ経験や知識を地元に還元したいという想いからでした。

「祖父が危篤の時に、実家まで7時間かかる場所に住んでいて、死目に会えなかった経験も大きいですね。やはり地元がいいなと思いました。」

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頻繁な転勤の最中に公務員試験の勉強

 県職員になるには試験があり、転勤先で勉強をするのもひと苦労だったそう。というのは、勤めていた会社では、転勤時は会社で借り上げたアパートに複数人で生活しなければならず、プライベートの時間が作りにくかったのです。

 寝る時間を削って勉強した甲斐あって、下山さんは見事、採用試験に合格し、総合土木職の職員として青森県庁に転職を果たしました。

 

 総合土木職の職員は、県の道路や河川などの公共土木施設の整備・維持管理や、災害発生時の応急対応、復旧等、県民の暮らしに密接にかかわる業務を担当することになります。

 下山さんは入庁後、下北地域県民局地域整備部に配属され、県代行事業である風間浦村道「古野・大川目線」の整備工事に携わりました。この道路は「下北地域広域避難路」の一部で、大間町から風間浦村まで、津波浸水想定区域を回避した避難を可能とします。

「できた後、ドライブしに行ってみましたね。走っている時は仕事を振り返って反省することもありますけど、できて良かったという思いが一番強いです。地図を見ると嬉しくなります。」

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青森空港でのお仕事

 風間浦村道「古野・大川目線」の開通直後、青森空港管理事務所に転属となった下山さん。日常的な業務として、青森空港のランウェイチェック(滑走路点検)を行っています。

 まず滑走路、誘導路、エプロンに破損や異物等が落ちていないか、灯火の異常がないか等、空港内を管理車両で走行しチェックします。たとえ小さなかけらでも、ジェットエンジンへの吸い込みや跳ね上げなどにより、機体が損傷する可能性があるからです。また、鳥などの有害鳥獣の追い払い等も行っています。バードストライク(鳥がジェットエンジンに吸い込まれる事故)が発生してしまうと、航空機の安全な運搬に支障をきたす場合もあり、多くの人に関わる大切な仕事です。

「冬は除雪業務がメインになります。ホワイトインパルス(青森空港除雪隊)の監督業務ですね。除雪の前に各エアラインと調整を行い、除雪時間を決定し、滑走路等を閉鎖します。除雪と同時進行で、滑走路等が安全に離着陸できる状態か調査し、報告します。除雪のタイミングを間違えると、離着陸できない事態になるのでかなりの緊張感を持って仕事をしています。」

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公私共に充実した生活

  空港施設の不具合による航空機の欠航がないよう、皆が安心して利用できる青森空港とするため、下山さんは日々緊張しながらも業務をこなしています。そんな下山さんの趣味を伺ったところ、マラソンだそう。

「元々走るのが好きでしたが、ゼネコン時代は転勤続きでほとんど走る余裕がありませんでした。青森にUターンしてから自然の中を走ることができるようになり、マラソン大会にも申し込みました。」

 嬉しいことに、Uターンしてすぐ結婚も決まり、現在は2児の父である下山さん。

「子どもが小さいので、家族との時間を大切にしています。夏はよく公園に連れて行きます。」

 今後の夢についても伺いました。

「国際線も復活して観光客が増えました。観光資源にすぐに辿り着けるようになれば、もっと有効に観光資源を活用できると思うので、インフラ整備をもっと進めたいですね。」

「給与面では前職に及びませんが、仕事やプライベートの充実度からは帰ってきて良かったです」と胸を張って応えてくれた下山さん。

「雪を考慮した設計が経験できるのは、青森ならではだと思います。Uターンの方はもちろん、Iターンの方にもぜひ青森に来てほしいです。」

 青森県の地図に残る仕事をしたい方、ぜひ下山さんと一緒に働いてみませんか。

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