移住者メッセージ

都内の会社に勤めながら、青森で生活。これからの新しいUターンの形

   

2020年2月 3日:更新

移住者メッセージ

プロフィール

   

福井烈さん/
1983年弘前市生まれ。転勤で栃木県や千葉県で過ごし、高校生の時に家族でUターン。
千葉県の大学へと進学し、10年間関東のIT企業に勤める。2015年に奥さんと息子さんと青森へUターンするのをきっかけに「株式会社ピースオブケイク」へ転職し、リモートワーカーに。
都内の会社に籍をおきながら青森の生活を楽しんでいる。

勤め先から離れた場所で働くリモートワークは、県内ではまだ事例が少なく、初めて聞く人や、聞いたことはあっても内容は分からないという人も多いかもしれません。しかし、リモート(遠隔)で仕事をする働き方が今少しずつ広がり、移住を考える人の新しい選択肢にもなっています。
2015年に弘前市へUターンをした福井烈さん(35)は、都内のIT企業に在籍しながら、青森で仕事をするリモートワーカーです。


青森生まれ、関東育ち

弘前市で生まれた福井さんは、幼少期に両親の仕事で栃木県へと移り住みました。その後、小学校から中学校までを千葉県で過ごし、高校生の時に家族で弘前へUターン。多感な時期を青森で過ごしたため、高校時代の友人とは今でも繋がりが深く、福井さんが青森へ持つ印象は昔から明るいものでした。

千葉県の大学へと進んだ後も、両親と友人がいるため、頻繁に帰省していた福井さん。それは、都内の企業に勤めてからも変わらず、奥さんとの出会いも青森でした。

「妻の実家も大鰐町だし自分の両親も弘前にいるので、いつかは戻ると思っていました」

そんな時、奥さんの家族が病気になったと連絡が入りました。まだ先の話だと思っていたUターンが、思った以上に早まったのです。

今までの経験をそのまま生かせるリモートワーク

関東で10年ほど生活していた福井さんは、まず不安だったのが仕事の面でした。当時は、都内のIT企業でデジタルコンテンツの開発や運用を行っていたのですが、県内ではまだ少ない業種だったため、起業を考えたことも。

今ある知識や経験を生かせないかと考えた時、リモートワークの存在を知りました。当時勤めていた会社にも打診をしてみましたが、セキュリティーの面から難しいと言われ、リモートワークを取り入れている会社へと転職することに。

「以前の同僚がそこで働いていて、紹介してくれたんです。それが今の会社です。会社は東京にありますが、いろんな地域に社員がいますよ」

リモートワークは当時ほとんど事例がなく、不安も多かったそうですが、事例がない分自分が良いロールモデルとなり、新しい事例に繋がってほしいと福井さんは考えました。

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仕事は、主にパソコンを使ってプログラムを作成し、作業の完了が重要となります。そのため、どこにいても作業可能という利点もありました。実際に震災の時は1週間自宅で作業したこともあったため、仕事内容に合った働き方を見つけることができました。仕事の悩みが解消され、Uターンへの準備が少しずつ整っていきました。

コミュニケーションの難しさとメリットの多さ

働き始めの3か月間は会社へ出社し、その後青森へ。移住をしてからも仕事内容は変わりません。フレックスタイム制なので、毎日8時間勤務し、11時から16時までがコアタイムになっています。もしその時間帯にどうしても作業できない場合は、会社に申告し、自分で時間調整をしています。

「勤務時間ではなく成果物が評価になります。一日何時間働いたというのは、この業種ではそれほど重要ではないんです」

一方で難しさを感じているのが、社員間のコミュニケーション。青森へ来てからは、チャットやパソコンでのWeb会議を通して打ち合わせをするなど常に社員と交流はありますが、会議でも現場に居ないため話すタイミングが合わなかったり、テキストだけのチャットは話す以上に気を遣います。そのため、出社義務はなくても1〜2か月に一度は出社し、社員とのコミュニケーションを大事にしています。

「今の会社も人の繋がりで紹介してもらったので、人との関わりは大切にしています。青森にいたままでは知り合えなかった人もいるし、一度県外へ出て良かったと思っています」

在宅だからこそ仕事とプライベートをきっちり分けるため、家にある作業部屋でだけ仕事をするなど、自分の中でのルールも作っているそう。自己管理を徹底することも、リモートワークには必要なのです。

「でもやっぱりメリットの方が多いですよ。自分の時間もできるし、家族と過ごす時間も増えます」

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給与も都内で働いていた時と変わらないといいます。都心に比べて土地代も安いため、2年前には弘前市内に自宅を新築しました。今の会社では給与面などに関しても都会との差がなく、こういった点もリモートワークの強みです。

田舎で育って、都会を知る

実際に幼少期を県外で過ごした経験もあり、子育てをするなら、田舎でと考えていました。自然に近い場所でのびのびと過ごし、大人になって都会の面白さを知る、田舎の生活が日常で都会の華やかさは非日常である方が良いと感じたそうです。現在5歳と3歳の息子さん達も、なるべく外で遊ばせているといいます。それに合わせて自分も外に出ることを心がけています。

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「自宅での仕事なので、運動不足になってしまって。体を動かすことも好きなので、意識的に外に出るようにしています。こっちに来てからロードバイクも始めました」

都会に比べて信号も少ないため、長時間走り続けることができるロードバイクは、田舎で始めるスポーツとしては最適かもしれません。奥さんも最近始めたそうで、夫婦二人で弘前市内を走っています。

また、休日はキャンプに行ったり、クラフトイベントなどにも足を運んだり、青森での生活を楽しんでいます。自宅でアイシングクッキーの店「en(えん)」を営む奥さんがイベント参加をする時は、福井さんも一緒に参加。都会では出来なかった暮らし方は、福井さん一家にとって充実したものになりました。

「移住すれば暮らし方を変えないといけないと思う人もいますが、今は昔よりインフラも整っているので、それほど生活の変化ないと思います。仕事にもよりますが、自分は移住してもあまり違和感なく暮らしています」

今はインターネットという顔が見えない相手へ向けたサービスを提供している福井さんですが、いずれはもっと身近な顔が見える人の手助けしたいと考えています。

「具体的な案はありませんが、地元でもITが介入できる余地はまだたくさんあります。自分ができる事で、何かできないかなと模索しているところです」

近々、義務教育にプログラミングが導入されるため、子どもたちへの指導もしていきたいと話します。都会を知ったことで、青森の足りないものや自分ができることに気付きました。一度離れた地元は、まだまだ面白く変えられる部分が多いと楽しそうに話してくれました。




【イベント情報】

リモートワークでこれまでの経験とご家族との生活を充実させている福井さんのお話を直接聞いてみよう!
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